2016年4月の熊本地震と、2020年7月の豪雨が県内に甚大な被害をもたらしたことは、熊本で生きるわたしたちにとって決して忘れることのできない歴史となりました。今年も、県外で大雨による災害が発生しており、海外を見渡しても自然災害が多発しています。したがって、これまでにも増して防災・減災対策が重要になる一方、被災後、いかに復旧・復興し、そして持続的に発展していくかもまた大きな課題と言えましょう。
そこでRISTでは、わたしたち地域民がその中心的な役割を担う県内各自治体の取り組みを知り、分かり合い、ともに推進していく必要性を、産学官連携の立場から考える機会として、「地域課題シリーズ」と称して複数回にわたる月例フォーラムを展開することを企画し、初回は昨年11月に八代・人吉・球磨地域、2回目の前回は今年5月に南阿蘇村について実施してまいりました。
3回目の今回は、県内自治体として最も早い2018年度に「SDGs未来都市」に選定された小国町に焦点を当て、町の木でもあるスギや、クリーンエネルギーとして期待される地熱など、同町の豊かな自然環境を活用したまちづくりについて、そのビジョンを学ぶとともに困りごとを洗い出し、産学官が連携して解決していくためのきっかけを提供できればと考えております。
1.日 時 令和3年10月15日(金) 10:00~12:00
2.場 所 Zoomによるオンライン開催
3.主 催 等 主催 くまもと技術革新・融合研究会(RIST)、(公財)くまもと産業支援財団
後援 九州地方環境事務所
4.内 容
〇開 会 挨 拶 10:00~10:05
1)SDGs未来都市小国町の取り組みについて 10:05~10:35
小国町政策課 SDGs推進係長 長谷部 公博 氏
2018年SDGs未来都市の選定を受けた小国町のまちづくりについてご紹介します。
2)あるものを活かすまちづくり-共創人材育成とSDGs- 10:35~11:25
熊本大学熊本創生推進機構 准教授 田中 尚人 氏
2017年10月に小国中学校の全校生徒を対象として実施した特別授業『地熱発電とまち
づくり』を事例に、激甚災害が頻発し人口減少社会を迎えた地方都市や中山間地にお
けるまちづくりに資する共創の場、それを支える人材育成についてSDGsの観点から
解説します。
3)温泉旅館を支援するマイクロ発電で地域おこし 11:25~11:55
ふるさと熱電株式会社 代表取締役 赤石 和幸 氏
わいた地区の方々が皆で立ち上げた『わいた発電所』や温泉旅館の新たな収益源となる
『山翠バイナリ ー』の取り組みなどを紹介します。地熱発電という形で地域の財源を生み
出し、温泉地という伝統への基盤を強化つつ、新たな人を惹きつけ、地域産業の育成や
雇用を創出していく活動を紹介していきます。
〇閉 会 挨 拶・閉 会 11:55~12:00
5.参加料 無料
6.お申し込み WEB申し込み か、メールにご氏名・会社名(ご所属・ご役職)を記入の上RIST事務局(rist@kmt-ti.or.jp)までご連絡をお願いいたします。
■WEB申し込みからお申し込みをいただきましたら、すぐに自動返信メールにて、当日参加用のURLをお送りいたします。
■事務局までメールでお申込みいただいた場合は、別途事務局よりURLをお知らせいたします。
※ご記入いただきました個人情報は,本フォーラムの申込処理及び講師との共有、今後のRISTの催しの案内に限定して使用します。